『画面の枠を飛び出してくる!』と思った俳優は
後にも先にも三船敏郎しかいないと思います。
とにかく、役者がある人物を演じているというのではなく、
何かのドキュメンタリーのように思って見てしまうのです。
『七人の侍』の菊千代なんかはまさに“それ”です。
自分が読んだ七人の侍に関する本で確か三船は
菊千代が六人の侍を前に叫ぶシーンのリハーサルの時
黒澤監督に“俺は百姓だからハナ垂らしていいか”という主旨の提案をして
リハーサルでは実際にタラ〜ッと出てきたそうです。その迫力には
さすがの監督もビックリされたそうで、残念ながら本番ではカットされた
ということですが、自分はその記事を読んだ時にその事を知る前から
すでに三船の大ファンでしたが、もうただ単なるファンという域から
『師匠』に変わってしまいました。(別に役者を志している者ではなく単なる
イラスト描きですが…?)誤解の無いように申しておきますが、
決して“面白おかしく”という部分だけを見ている訳ではありません。
三船の魅力は底知れないほど、言葉では言い表せないほどあるので“これ”ということは言えませんし、繊細な部分もあるから“そういった”部分も“スゴイ”と
思わせる訳で、まぁとにかく“えげつなくスゴイ俳優”なのです。
あぁ、とりとめもなく書いてしまいました。(反省)
また次回も同じようになってしまうかもしれませんが、何かの縁でこのブログを
見られた方はどうぞ冷ややかに見守ってください。